新田郡鳥之郷村第3号鶴山古墳その2 |
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| 上毛古墳綜覧には「亀山ト相対シ同型ノモノナリ」とあるが、これには少々疑問がある 現代の地図で見る限り、確かに所在位置は約400m離れた状態でほぼ東西に2基並んだかたちにはなるが、本古墳の主軸の向きは東南東であり、綜覧新田郡鳥之郷村第2号亀山古墳は北西である
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| また、あちらからは埴輪片が出土しているのに対し、本古墳からは埴輪片も葺石も確認されていない この低く長い前方部を見ていると、やはり亀山古墳とは違う性格を持つものだと考えたくなる
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| 後円部には竪穴式石室があるのだが、これについて群馬大学の尾崎教授は、著書の「古墳のはなし」でこう述べておられる 「周濠をもった積土の大古墳であるが、その後円部の頂に、墳丘にくらべてすこぶる小さな竪穴式石室がただ一つあっただけで、(中略)臀骨と脚骨とおもわれる長い骨が、まんなかに一たばになっていて、頭骨も脊骨も腰骨もなく、歯さえ一本も発見しなかった」
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| この不思議な遺骨の出土状況を、尾崎教授は同書の中で上毛野君田道の言い伝えに重ね合わせておられるが、確かに納得できる部分が多い 果たして真相はどうなのだろう・・・?
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2009年8月8日(土)22:13 | トラックバック(0) | コメント(0) | 太田市 | 管理
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