厩橋どんぶり塚古墳
 
上毛古墳綜覧(昭和10年群馬県下一斉調査・昭和13年発行)をベースに巡る古墳ブログ    群馬県外の古墳にも浮気しつつ、ゆるゆると更新停滞中
 



前橋市古屋敷古墳

前橋市古屋敷古墳
前橋市馬場町にある古墳で、上毛古墳綜覧記載漏れ



昭和40(1965)年8月に群馬大学史学研究室によって発掘調査されているが、結果は非常に破壊の進んだ状態であった
墳丘北側は大半を道路で削り取られ、石室も前橋市新山1号古墳のように天井石などが失われていたとのこと



現在、前橋市宮城地区に於いて唯一墳丘の残る古墳であるが、現状とは裏腹に、墳丘・石室ともに大きなもので、羨道部西壁の長さは調査時で2.22mに達していたという
状態がよくなく、石室は羨道部のみの調査であったが、この羨道部からは、鉄鏃を中心に50点以上の遺物が出土しており、刀子、刀の吊り具、鯉口なども出土している
なお、埴輪は破片すら一切見当たらなかったとのことである



発掘中、石室東壁裏から上部にかけて、中世の五輪塔が3基分出土している
また板碑も本古墳のすぐ東から出土しており「宮城村の古墳」では墳頂部は中世の頃にすでに破壊されたと推定している
この五輪塔が、本古墳の東側にある石造物の中に混じっているのかも知れない



本古墳のすぐ東にある前橋市指定重要文化財の板碑と石仏
この板碑が、上記の板碑と思われる
扱われ方を見ても、本古墳よりこちらのほうが有名なようだ



Oct.19.2008(Sun)22:09 | Trackback(0) | Comment(0) | 前橋市 | Admin

Write a comment
Title
Content
Author
URL
eMail
Attach Image
Option
Auto smile sign convert
Preview

Certification Code    
Input same text please.
You can reload if this is difficult to read.
         
There is no comment.


(1/1page)