厩橋どんぶり塚古墳
 
上毛古墳綜覧(昭和10年群馬県下一斉調査・昭和13年発行)をベースに巡る古墳ブログ    群馬県外の古墳にも浮気しつつ、ゆるゆると更新停滞中
 



2011年3月を表示

佐波郡赤堀村第303号その2

この周辺は、群馬県文化財情報システムでは武秦遺跡の名で載っている


頂部


さて、現存はしないものの、同じ大林寺所有の上毛古墳綜覧佐波郡赤堀村第304号古墳について、ご住職からお話を伺ったので、紹介しておきたい


この303号とは違い、304号は確かに古墳であった
輝石安山岩の割石を使った終末期の石室を有する円墳で、羨道(「えんどう」と発音しておられた)はなく、前橋市蛇穴山古墳のように、墓道から直接玄室に入る構造だったとのことである



2011年3月29日(火)21:44 | コメント(0) | 伊勢崎市 | 管理

佐波郡赤堀村第303号その1

佐波郡赤堀村第303号
現在の伊勢崎市市場町にある塚で、上毛古墳綜覧では縦の大きさ48尺(約14.5m)、横の大きさ43尺(約13.0m)とある



綜覧では方墳とされているが、所有者である大林寺のご住職に伺ったところ、方墳であるかどうかの前に、これは古墳ではなく、近くの赤堀城の残土を盛った塚であるということであった


雪の日


頂部には卵塔と小祠が祀られている


2011年3月25日(金)19:17 | コメント(0) | 伊勢崎市 | 管理

太田市T429古墳その2

南東より見る
こちら側のほうは、墳丘の立ち上がり角度がやや急な感じ
削平・改変された範囲は広そうである



雪の日


墳頂部


2011年3月22日(火)21:31 | コメント(0) | 太田市 | 管理

太田市T429古墳その1

太田市T429古墳
太田市菅塩町にある古墳で、上毛古墳綜覧記載漏れ



古墳名は太田市教育委員会発行の「太田市の遺跡地図」に拠った
墳頂部には馬頭観音の石碑が載るが、太田市の話では、墳丘自体は未調査であるとのこと



雪の日


この石碑の台座部分はかなり古いものであるようだ


2011年3月18日(金)16:25 | コメント(0) | 太田市 | 管理

新田郡太田町第9号古墳その2

こうして見ると、程度はよいように見えるが、群馬県遺跡台帳では「円墳は径20m内外であったと思われるが、現在は著しく変形す」とある


上毛古墳綜覧では「武人埴輪 馬埴輪」の出土が記録されている


墳丘上には稲荷社が祀られている


墳頂部


2011年3月15日(火)22:00 | コメント(0) | 太田市 | 管理

新田郡太田町第9号古墳その1

新田郡太田町第9号古墳
現在の太田市西本町にある円墳で、上毛古墳綜覧では大きさ77尺(約23.3m)、高さ8尺(約2.4m)とある



現状、群馬県立太田高校の敷地内に、大切に保存されている
綜覧期に比べるといくらか比高が低くなっているようだ



墳丘の傍らには、現在の古墳名を彫った石碑が建っている


裏側には、綜覧記載の古墳番号も記されている


2011年3月11日(金)22:22 | コメント(0) | 太田市 | 管理

新田郡鳥之郷村第66号鳥崇神社古墳その6

さて、本古墳を語るとき、どうしても避けられないのがこのマウンドの存在
見ての通り鳥居が建ち、頂部には小祠が鎮座するのだが、太田市教育委員会ではこれが何の神様を祀っているのか、把握していないらしい



平成13(2001)年の確認調査では、このマウンドについては測量調査だけが行われており、発掘調査はしていないとのこと
報告書では「中島」と題されてはいるが「平面形は円形でなくどちらかといえば繭形を呈しているといってよい」とある



規模については「最大長軸長約6m、最大短軸長約4.3m」とあるが、これを鳥崇神社古墳の中島とみていいかどうか、個人的には疑問視したい
前方部を完全に削平された状況で、中島が現存するとは考えにくく、また仮に中島であるとしても、裾部が墳丘本体に連結してしまう場所でもある



複数の古墳研究専門家に非公式に問い合わせたところ「前方部そのものが存在しない大型円墳の可能性」、「中島ではなく造り出しの可能性」も指摘されており、個人的にはやはりこれは造り出しもしくは前方部削平の残土で造られた後世の信仰塚であると推定したい


古い資料ではあるが、群馬県遺跡台帳には「周堀と造出がみられる」と記載されている
仮に中島であったとすると、太田市のホームページに拠れば、もう一対の中島はこの民家のあたりに所在したことになるが、これも調査はしていないとのこと
まだまだ、本古墳周辺の謎は解き明かされていない。今後の専門家の研究に期待したいところである



2011年3月8日(火)20:53 | コメント(0) | 太田市 | 管理

新田郡鳥之郷村第66号鳥崇神社古墳その5

道路でカクッと曲げられてはいるものの、周溝のかたちが分かる


削られた前方部の盛り土は、この周溝部を埋めるのに使われたのだろうか・・・と、想像をたくましくしてみる


雪の日


その周溝の外堤から前方部があったとされるあたりを見ると、確かにそれっぽいような・・・


鳥崇神社から少し離れて置かれているこの庚申塔が、なぜかとても気になった


2011年3月4日(金)21:46 | コメント(0) | 太田市 | 管理

新田郡鳥之郷村第66号鳥崇神社古墳その4

春の日の後円部


同じアングルで、雪晴れの日


この季節は、墳丘のかたちがはっきりと分かるのがいい


神社の基礎部分
平成13(2001)年の確認調査は、ここの部分の改修工事に伴って実施されている



西より見る
手前には、周溝のかたちが地割にはっきりと残っている



2011年3月1日(火)21:27 | コメント(0) | 太田市 | 管理


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