厩橋どんぶり塚古墳
 
上毛古墳綜覧(昭和10年群馬県下一斉調査・昭和13年発行)をベースに巡る古墳ブログ    群馬県外の古墳にも浮気しつつ、ゆるゆると更新停滞中
 



2011年1月を表示

新田郡九合村第67号古墳

新田郡九合村第67号古墳
現在の太田市内ヶ島町にある円墳で、上毛古墳綜覧では大きさ73尺(約22.1m)、高さ10尺(約3m)とある



群馬県遺跡台帳では「径約20m、方墳の如き感もうける」とあり、1984(昭和59)年発行の「史跡天神山古墳・女体山古墳 保存管理計画書」で太田市は「天神山古墳外堀部に向って墳丘裾部は、ふくらみをもっているので、本墳も帆立貝形古墳と考えられるが、現状では明確ではない」とあいまいに述べていた


このように、方墳や帆立貝形古墳の可能性も考えられていたが、1990(平成2)年に発行した範囲確認調査報告書で太田市は陸橋の付いた「径約29m、現地表から3m弱の高さを有する円墳」と結論づけている


このときの調査で確認された周溝は、天神山古墳・女体山古墳の主軸とほぼ同じ向きに陸橋部があり、言うなれば馬蹄形の周溝ということになる


「墳頂部は平坦面が広く、墳丘の断面形は扁平な台形といえる」とあり、いくらか墳頂部は削平されているのかもしれない


2011年1月28日(金)23:59 | コメント(0) | 太田市 | 管理

新田郡九合村第68号女体山古墳その2

墳頂部


その傍らには小祠もあるが、右側のものは近年になってから崩壊したようだ


北より見る
1984(昭和59)年に太田市教育委員会が発行した「史跡天神山古墳・女体山古墳保存管理計画書」に記された「北東方に土砂が流れてい」る墳丘の様子がよく分かる



周溝は、その跡がよく分かるかたちで現存している


ここも、耕作が行われている


2011年1月25日(火)20:56 | コメント(0) | 太田市 | 管理

新田郡九合村第68号女体山古墳その1

新田郡九合村第68号女体山古墳
現在の太田市内ヶ島町にある帆立貝形古墳で、上毛古墳綜覧では大きさ320尺(約97m)、高さ21尺(約6.4m)とある



説明看板


造り出し部は、面積的には非常に良く旧状をとどめている


比高はいくらか削平されているようにも見受けられる


墳頂部より見る造り出し部


2011年1月21日(金)20:24 | コメント(0) | 太田市 | 管理

新田郡九合村第69号男体山古墳その5

そういえば、1993(平成5)年に発行された「古墳を歩く」(学生社刊)では「将来、女体山古墳とあわせて整備し、資料館を備えた史跡公園が建設されることになっている」とあるのだが、その後どうなったのだろう


墳丘裾部にある注意書き
「火わるさ」って、それなりに古い言い方だなぁ・・・



主軸延長線上より見る後円部


黄昏時、藍色の空に墳丘が浮かび上がる


千何百年もの悠久の時に思いをはせたくなる古墳である


2011年1月18日(火)21:25 | コメント(0) | 太田市 | 管理

新田郡九合村第69号男体山古墳その4

さすがは東国最大の前方後円墳、墳丘全体をきれいに見渡せる場所はあまりない
この位置から見ると、前方部と後円部の比高差がよく分かる



きれいに見ようと思ったら、墳丘南東にある東武鉄道の陸橋に出るしかない
しかし、これも桜の散る頃にはすでにここまで緑が萌え揃ってしまうので、今ぐらいの時期が一番お勧めである



鞍部の南裾には怪しい石が転がっているが、これも落ち葉に埋没してしまいそうだ


これがよく言われる「長持型石棺の破片」だと思われるのだが、何となく石材が違うようにも見える
周辺にはこれ以外の石は顔を見せておらず、本当に石棺材なのか確証は持てない



後円部墳頂部より見る周溝とA号陪塚


2011年1月14日(金)20:47 | コメント(0) | 太田市 | 管理

新田郡九合村第69号男体山古墳その3

墳丘の外には、周溝が非常に良く残っている


ただ、周溝自体はまだ私有地であるようで、耕作が行われているようだ


墳丘の北端には、周溝を分断するようなかたちで群馬県道2号前橋館林線が走っている
もう少し、歴史に配慮した建設はできなかったのだろうか



周溝の北側は、緩やかなカーブを描いている


一部にくぼんだ箇所があり、雨のあとは水が溜まりやすくなっている


2011年1月11日(火)20:53 | コメント(0) | 太田市 | 管理

新田郡九合村第69号男体山古墳その2

後円部より見る前方部


前方部より見る後円部


鞍部


その鞍部には、現在の古墳名の元となった天神様が祀られている


後円部墳頂部


2011年1月7日(金)20:38 | コメント(0) | 太田市 | 管理

新田郡九合村第69号男体山古墳その1

新田郡九合村第69号男体山古墳
現在の太田市内ヶ島町にある前方後円墳で、上毛古墳綜覧では大きさ693尺(約209.9m)、前方部の高さ40尺(約12.1m)、後円部の高さ86尺(約26.1m)とある



説明看板


古墳が好きな人には、言わずと知れた東国最大の前方後円墳である
・・・が、どうもそういったことが、あまり一般の人にまでは伝わっていないような感がある



前方部


後円部


2011年1月4日(火)21:08 | コメント(0) | 太田市 | 管理


(1/1ページ)