厩橋どんぶり塚古墳
 
上毛古墳綜覧(昭和10年群馬県下一斉調査・昭和13年発行)をベースに巡る古墳ブログ    群馬県外の古墳にも浮気しつつ、ゆるゆると更新停滞中
 



2008年10月19日を表示

前橋市古屋敷古墳

前橋市古屋敷古墳
前橋市馬場町にある古墳で、上毛古墳綜覧記載漏れ



昭和40(1965)年8月に群馬大学史学研究室によって発掘調査されているが、結果は非常に破壊の進んだ状態であった
墳丘北側は大半を道路で削り取られ、石室も前橋市新山1号古墳のように天井石などが失われていたとのこと



現在、前橋市宮城地区に於いて唯一墳丘の残る古墳であるが、現状とは裏腹に、墳丘・石室ともに大きなもので、羨道部西壁の長さは調査時で2.22mに達していたという
状態がよくなく、石室は羨道部のみの調査であったが、この羨道部からは、鉄鏃を中心に50点以上の遺物が出土しており、刀子、刀の吊り具、鯉口なども出土している
なお、埴輪は破片すら一切見当たらなかったとのことである



発掘中、石室東壁裏から上部にかけて、中世の五輪塔が3基分出土している
また板碑も本古墳のすぐ東から出土しており「宮城村の古墳」では墳頂部は中世の頃にすでに破壊されたと推定している
この五輪塔が、本古墳の東側にある石造物の中に混じっているのかも知れない



本古墳のすぐ東にある前橋市指定重要文化財の板碑と石仏
この板碑が、上記の板碑と思われる
扱われ方を見ても、本古墳よりこちらのほうが有名なようだ



2008年10月19日(日)22:09 | トラックバック(0) | コメント(0) | 前橋市 | 管理


(1/1ページ)