厩橋どんぶり塚古墳
 
上毛古墳綜覧(昭和10年群馬県下一斉調査・昭和13年発行)をベースに巡る古墳ブログ    群馬県外の古墳にも浮気しつつ、ゆるゆると更新停滞中
 



2008年4月10日を表示

南下古墳群E号墳

E号墳石室入口
径約17m、高さ約2mの円墳または方墳
周辺の改変が著しいため、正確に把握できていないとのこと
7世紀後半の築造と推定されているが、A号墳よりは時期がやや下るらしい



石室内部、奥壁部分のややアップ
石室内は極めて精緻な截石切組積で、A号墳より規模は大幅に縮小されているものの、石材加工技術や切組の手法は進んでいる
写真に写っているが、A号墳同様に朱線が残っており、その数は170本にもなるらしい

なお、F号墳は石室が開口していないということで、墳丘外観の写真すら撮ってない(ぉ



2008年4月10日(木)20:55 | トラックバック(0) | コメント(0) | 北群馬郡吉岡町 | 管理

南下古墳群C号墳・D号墳

C号墳石室入口
丘陵頂部に築かれた、径約19m、高さ約3.7mの円墳
6世紀中葉から後半頃の築造と推定されている



石室は自然石乱石積の無袖型、珍しく東向きに開口


D号墳の墳丘
径約13m、高さ約2mの円墳とされているが、墳頂部が宅地になっているなど、かなり削平・改変されている一基
見学時、当初これがD号墳であるとまったく気付かなかった
7世紀中頃の築造と推定されているが、B号墳より時期が若干遡る可能性があるらしい



何分も墳丘周辺をうろうろして、ようやく見つけた石室入口
石室内部の写真は撮っていないが、山石と川原石を混用した乱石積で南西方向に開口
羨道(入口の道部分)と玄室の境には二、三段に石を積んだ玄門が存在するらしい



2008年4月10日(木)20:44 | トラックバック(0) | コメント(0) | 北群馬郡吉岡町 | 管理

南下古墳群A号墳・B号墳

吉岡町にある古墳群
そのほとんどが石室が開口しており、ひととおり見学できる貴重なもの
この看板で、何も書かれていない緑丸が石室の開口が確認されていないF号墳
そして看板の裏にあるのがE号墳



A号墳を東側から見る
同じ吉岡町の三津屋古墳に置いてあるパンフレットによると、二段構築の円墳らしい
径20~27m、高さ4m以上、埴輪の使用は確認できていない
7世紀後半の築造と推定されている



石室内は角閃石安山岩截石切組積(きりいしきりくみづみ)
奥の玄室壁面には漆喰様の塗りものの痕跡があり、また切組の石材加工の際の朱線があるとのことだが、見学時に見つけることができなかった



B号墳石室入口
墳丘外観は、木立に覆われていてやや見づらい
径約30m、高さ約6mの円墳
7世紀中頃の築造と推定されている



石室内は自然石主体の乱石積だが、玄門(写真に写っている門構えに直線状の石)に切石、玄室奥壁には一部切組
規模の割に天井が高く、この付近では珍しい形態
玄室石材の隙間に漆喰様の詰めものの痕跡があるらしい



2008年4月10日(木)20:25 | トラックバック(0) | コメント(0) | 北群馬郡吉岡町 | 管理


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