厩橋どんぶり塚古墳
 
上毛古墳綜覧(昭和10年群馬県下一斉調査・昭和13年発行)をベースに巡る古墳ブログ    群馬県外の古墳にも浮気しつつ、ゆるゆると更新停滞中
 


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群馬郡上郊村第4号愛宕塚古墳

群馬郡上郊村第4号愛宕塚古墳
群馬郡群馬町を経て、現在の高崎市保渡田町にある円墳で、上毛古墳綜覧では大きさ51尺(約15.4m)、高さ7尺(約2.1m)とある



南から見る
愛宕塚という古墳名ではあるものの、墳丘上に載っかっているのは白山神社
これが秋葉社なら、愛宕社も火伏せの神(前者は秋葉大権現、後者は火産霊命)を祀っているから分かるのだが、白山社は菊理媛神・伊弉諾尊・伊弉冉尊の三柱である



そんなわけで、愛宕塚と呼ばれる理由と白山社が勧請された理由が知りたい・・・


社殿裏に怪しいマウンドを見つけた
木の根元にあるので、墳丘ではない可能性も十分に考えられるが、ここはあえて夢を見ておきたいと思う



墳頂に生えた木、と解釈すればこれは古墳に見える・・・ような気もする


2008年6月10日(火)21:56 | トラックバック(0) | コメント(2) | 高崎市 | 管理

群馬郡中川村第1号天王山古墳

群馬郡中川村第1号天王山古墳
現在の高崎市浜尻町にある前方後円墳で、上毛古墳綜覧では大きさ160尺(約48.4m)、前方部の高さ15尺(約4.5m)、後円部の高さ12尺(約4.2m)とある



説明看板


前方部には階段が据え付けられ、その上には諏訪神社の社殿が建っている
明治の維新前に発掘されたとのことだが、出土品についての記載はなく「石槨蓋石アリ」とだけ書かれている



後円部を見る
手前の畑のあたりには、かつて周堀があったのだろう



その周堀にあたる部分から墳丘北側を見る


2008年6月9日(月)22:19 | トラックバック(0) | コメント(0) | 高崎市 | 管理

高崎市第222号堂山古墳・高崎市第223号古墳

高崎市第222号堂山古墳
高崎市貝沢町にある円墳で、上毛古墳綜覧では大きさ92尺(約27.9m)、高さ5尺(約1.5m)とある



現在の道路地図では万日堂という名のお堂が記載されているが、見事に古墳の面影もなくコンクリで要塞化している
また綜覧では発掘歴不明としながらも、土器片出土とある



高崎市第223号古墳
高崎市貝沢町にある前方後円墳で、綜覧では大きさ359尺(約108.8m)、後円部の高さ12尺(約3.6m)



墳頂部は五霊神社となっている
高崎市第222号堂山古墳の南東200m足らずの場所に位置しており、墳丘裾部にくびれがしっかりと見られる
しかし、綜覧記載の大きさは誤記であったようで、実際に歩いてみた感じでは50mもなかった(高崎市史では約45.0mと記載されている)



後円部墳頂部より見る
この部分は神社造営時にいくらか削平されているようにも感じられるが、実際どうなのだろう
神社の説明看板もあったが、古墳のことには何も触れていなかった



2008年6月8日(日)22:10 | トラックバック(0) | コメント(0) | 高崎市 | 管理

高崎市第225号稲荷山古墳跡

高崎市第225号稲荷山古墳
高崎市貝沢町にあった円墳で、上毛古墳綜覧では大きさ54尺(約16.9m)、高さ5尺(約1.5m)とある



ごらんの通り、墳丘はすでに消滅してしまい、跡地は住宅地になっている
その稲荷山古墳の墳丘上にあった稲荷社をここに改めて祀ったのがこの石宮で、「前山稲荷」と記されている
近所の方に伺ったところ、古墳自体は30年ほど前に消滅したらしい
綜覧では敷地の所有が「貝沢共有地」となっており、この稲荷社が現在も共有地となっているとのこと



土台は石を並べて敷き詰めた上からコンクリで固めてあり、稲荷山古墳出土のものである可能性は多分にある
石宮自体は建て替えられたようで、元の石宮の残骸が傍らに転がっていた。とはいえ、現在の石宮も屋根を見る限りさほど新しくはない感じがする



この稲荷社の前の道路の向かい側にはこんな石が転がっていた
大きさといいかたちといい、何となく土台の石と似ているような・・・



2008年6月7日(土)22:13 | トラックバック(0) | コメント(0) | 高崎市 | 管理

高崎市第235号黒髪山古墳

高崎市第235号黒髪山古墳
高崎市江木町にある円墳で、上毛古墳綜覧では大きさ45尺(約13.6m)、高さ5尺(約1.5m)とある



墳丘上には大きな木が生えている
訪れたのは12月の半ばをだいぶ過ぎていたが、まだ葉が残っている
ドラクエ8をやった人なら分かるだろうが、滝の洞窟近くの紅葉樹を思い出してしまった



墳丘自体は改変されていて原形をとどめていない
昭和10年当時はどうだったのか分からないが、現在は住宅や幼稚園などに囲まれ、所在なさげな感じ



墳頂部
奥にあるのは黒髪社の石碑



2008年6月6日(金)22:10 | トラックバック(0) | コメント(0) | 高崎市 | 管理

群馬郡岩鼻村第28号古墳・群馬郡大類村第17号浅間山古墳

群馬郡岩鼻村第28号古墳
現在の高崎市矢中町にある円墳で、上毛古墳綜覧では大きさ20尺(約6.1m)、高さ7尺(約2.1m)とある



現在、規模はかなり縮小されているようだ
墳丘は、その上にある巨木の陰になり、春から秋にかけては葉が生い茂っているため、あまり見通しがよくない
ここの西にある細い路地を1本隔てたすぐ北東には綜覧群馬郡岩鼻村第27号稲荷塚古墳があったが、削平されて消滅している



群馬郡大類村第17号浅間山古墳
現在の高崎市柴崎町にある円墳で、綜覧では大きさ92尺(約27.9m)、高さ25尺(約7.6m)とある



「柴崎浅間山古墳」とも呼ばれるこの古墳は、上記の綜覧群馬郡岩鼻村第28号古墳と約1kmしか離れておらず、しかも県道133号元島名倉賀野線を挟んで対角線上に位置している


現在もかなりの比高があり、北側にある国道354号線からもちらっと見えるほどの大きさがある
周囲は畑や住宅地で道も狭く、車ですぐ目の前に横付けすることができないという立地
だからこそこれほどの高さが残ったと言えるのかも知れない



2008年6月5日(木)21:18 | トラックバック(0) | コメント(0) | 高崎市 | 管理

前橋市山王廃寺その4

金堂の北東端部と推定される辺り
版築が見られる



見学寺にいつも使っていた駐輪場の下にも遺構があった


西側回廊部分
礎石を据え付けた根石が見つかっている



日枝神社の南側で見つかった廃棄土坑
周囲は住宅になっており、庭などのわずかな空き地を発掘したため、こんな範囲でしか調査ができていないらしい



そのアップ
瓦の破片や土器などが大量に見つかっている



2008年6月4日(水)20:21 | トラックバック(0) | コメント(0) | 前橋市 | 管理

前橋市山王廃寺その3

日枝神社内の塔心礎
総社町史によれば、大正10年7月発掘とのこと
しかし説明会では、大正初期に村の青年会でゴミ捨ての穴を掘っていたら出てきたと聞かされた



根巻石
町史では、こちらは昭和10年7月に発掘され、すぐ近所の個人宅の井戸枠に使用されていたとのこと



これも日枝神社内に置かれているもので、山王廃寺の礎石と思われる遺物だとの説明だった


同様の礎石と見られる遺物はもう1つあって、こちらは石碑の台座になっている
上には木花開耶姫命の文字が彫られた石碑が載っかっている



日枝神社の北東、五千石用水沿いの個人宅の庭に安置された石製鴟尾
現在、石製の鴟尾は3例しか見つかっておらず、そのうちの2例がここと日枝神社にある
残りの1例は鳥取県西伯郡伯耆町にあるらしい



2008年6月4日(水)20:10 | トラックバック(0) | コメント(0) | 前橋市 | 管理

前橋市山王廃寺その2

こういう説明は、あるととても重宝する


根元の黒い部分は、焼け焦げたあとだろうか?


こちらにも黒い部分がある


このあたりは今の瓦に近いので、親近感がある


ちょっとまとめてみる


2008年6月4日(水)19:53 | トラックバック(0) | コメント(0) | 前橋市 | 管理

前橋市山王廃寺その1

前橋市総社町山王廃寺
7世紀後半に建てられた、古代東国では最古級の寺院跡で、現在は日枝神社が建っている
「山王」の名はこの日枝神社のことであり、周囲には字昌楽寺廻という地名もある
この昌楽寺が、後の山王廃寺、放光寺とされているが、昌楽寺自体は治承4(1180)年に焼失している



以前見学に訪れた際は、この石製鴟尾や根巻石、塔心礎程度しか見ていなかったのだが・・・


昨年11月23日に、発掘調査の現地説明会があり、そこで改めてこの廃寺のすごさを知った
群馬の古代史をかじった人間ならよく知っている「放光寺」の瓦が、目の前にあったのにはとてもワクワクした



法隆寺五重塔内に、釈迦の入滅を描いた塑像のジオラマのようなものがあるのだが、ここ山王廃寺にもそういったものがあったともみられているらしい
そして、その塑像の破片がこれだということである



このあたりの金銅製品は、は古墳の副葬品にも通じるようだ
まぁ、宝塔山古墳や蛇穴山古墳の被葬者が、山王廃寺の建立に関わった豪族だともいわれているくらいだし



2008年6月4日(水)19:48 | トラックバック(0) | コメント(0) | 前橋市 | 管理


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