厩橋どんぶり塚古墳
 
上毛古墳綜覧(昭和10年群馬県下一斉調査・昭和13年発行)をベースに巡る古墳ブログ    群馬県外の古墳にも浮気しつつ、ゆるゆると更新停滞中
 



2008年5月11日を表示

木瀬村第14号・荒砥村第315号(推定)

前橋市の国道50号、今井町の今井神社古墳の南東にあるのがこの勢多郡木瀬村第14号
上毛古墳綜覧記載当時は勢多郡木瀬村上増田字宮原という地名だったが、今は前橋市上増田町となっている



綜覧によると、当時の規模は大きさ60尺(約18m)、高さ11尺(約3.3m)
今でもかなりの大きさで残っており、現存する今井神社古墳群のものでは最大であろう(といっても他にほとんど残っていないが)



東側から見る
畑の中にどーんと佇んでおり、一見してすぐ「これは古墳か!?」とピンときて、すぐさま墳丘周辺にいた方に所有者名をお聞きして古墳名が判明できた
右奥にももう1基、古墳があるのだが、こちらは古墳名が確定できていない



勢多郡荒砥村第315号と推定される古墳
この画像でおいらが立っているこの道が、ちょうど村境にあたり、ここから北が荒砥村、南が木瀬村となるため、2基寄り添っていても村名が違う
古墳名を確定できていない理由だが、所在地の地番から判断すれば第315号となる



綜覧では規模不詳、今井神社の所有と記載されている
大正4年頃に発掘されているらしいが、出土品の記載なし
墳頂には木造の祠のようなものがあり、神社所有を伺わせるものがあるのだが、聞き込みでは個人所有とのこと
昭和10年以降に、所有者が変わったなら納得いくのだが、規模不明の円墳というのが理解できない
これだけかたちが分かっていれば、計測可能だと思うのだが・・・
地番が違うのはさておき、規模と所有者の名前で判断すれば、第306号、第309号、第313号の可能性もあるが
ともあれ「元は今井神社の所有」ということが分かれば確定可能なんだよなぁ



2008年5月11日(日)21:57 | トラックバック(0) | コメント(4) | 前橋市 | 管理


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